永田羽竜の誰得ブログ

~未来のアジア経済大国「バングラデシュ」にいる日本人プロサッカー選手のブログ~

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ストイコビッチの話から学ぶ指導者の在り方

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Jリーグ・名古屋グランパスのレジェンド、ピクシーことストイコビッチ 
彼の少年時代の話に深く感銘を受けたので、今回記事として書きます。
 
ストイコビッチはなぜ誰もイメージしないようなコースにパスを出すことができるのか?
その訳は、子供の頃に教わっていたコーチにあるようです―
 
ストイコビッチが幼い頃、 
【Aコース=100%成功するパス】
【Bコース=70~80%成功するパス】
【Cコース=50%成功するパス】
※Cは通ったらビッグチャンスになるコース
 
とパスコースがあるとしたら、常にCコースを選択していたそうです。
でも、体が小さかった彼はパワー不足で味方に届かなかったり、浮かそうと蹴ったボールがゴロになってしまったりと失敗も多く.... 
 
そんな中コーチは、「何でAやBのコースに出さないんだ!」とは言わず、
「失敗してもいいからそこに出し続けろ。その代わりパワーや技術をしっかりつけて成功できるようにしような。」
と言ったそうです。
 
このことがあったから、みんなが見えないようなパスコースも見える選手になれたと本人は語っています。
 
僕はこれを聞いて、指導者とはどういう存在であるべきなのか今一度考えさせられました。
 
もし、そのコーチが「AやBのコースを選べ!」と強要していたら、彼のスタイルは変わっていただろうし、選手としての可能性が消えていたかもしれない。
少なくともCのコースが見れる選手にはなれていない。
 
最悪は自由のないサッカーが嫌いになって、プロどころか早々に辞めていたかもしれない。
「そこを見れてるならOKだ。そのパスが通るように工夫していこう」
という言葉があったから、Cのコースを彼の中で消さないでいれたのだ。
 
はたして、こういったアドバイスができるコーチはどれだけいるだろうか?
 
指導者は、
教え子の可能性を消してはならない。
 
サッカーに限らず、ほかのスポーツや教育現場でも同じことで、
それが教える人間の絶対条件であると思う。
 
育成年代なら尚更、選手を型にはめてしまうのはよくない。
若ければ若いほど。
個性が消えてしまい、特出した選手は生まれない。
 
将来、いつ花咲くか分からない才能が埋もれてしまわないように、
 
選手の良い所を見つけれる指導者】
【個々の長所を残してあげれる指導者】
が一人でも多く増えれば、
サッカー界、およびスポーツ界の発展に繋がっていくのは間違いないだろう。
 

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