学生サッカーの最高峰・大学サッカーってどんな感じ?
先日は母校である上武大学サッカー部のちょっとしたOB会に行ってきました。
大学の所在地が群馬のため集まるのは簡単ではなく、声をかけたのも急だったのですが、スタッフ、先輩後輩含め20名弱が集結。
思い出話:現在の話 7:3の割合で楽しい会になりました!
この上武大学、今は部員約180名もいてかなりのマンモスサッカー部となっています。
スタッフの数も、コーチ、スカウト、メディカルなどを含めて10人以上います。
サッカー部専用の人工芝2面、もちろんトレーニングルームや寮もあり、環境が凄く良いです。
さすが地方のスポーツ校。
※駅伝部は箱根に毎年出ていますし、野球部は毎年ドラフト候補がでます。
サッカー部の戦績は僕が在籍していた頃とは変わらず、北関東の大学サッカーリーグでは首位、関東の大学サッカー大会ではBEST32が限界くらいです。
このくらいのレベルの学校でも、部員は全国から集まってきて、
Jリーグのユース、全国大会常連校など、出身高校(チーム)を見ると豪華なラインナップになります。
※私、永田の高校時代は東京都BES16程度
名門ではなくてもサッカーが好きな選手は誰でも上武大学は受け入れるので、今の人数になっています。
ここ数年の新入部員は毎年約40~50名ほど。
大学生活最後の試合 2015.10
この大学サッカー、実は高校サッカーの延長という訳では無いんですよね。
楽しくできるのは高校サッカーまでだと思います。
もちろん大学サッカーも楽しいですが、また違った楽しさというか・・・
試合に絡み続けるのはどんなレベルでも簡単ではありません。
毎年良い選手が入ってくるし、人数が多い分競争は激しい、不運な怪我や病気でプレーを断念する選手もいます。
フィジカルや技術の面で年上が有利というのは大学生になるとないです。
この年齢だと選手としてはある程度できあがっていますので。
大学サッカーのほとんどの選手が小学校から高校までチームの中心としてやってきた選手。地元で名をはせた選手。
けど大学に入ってから能力が高い選手層に埋もれてしまい、試合に出れず、挫折する、というのがあります。
大学でもサッカーがしたくて入部したものの、途中で辞める人はかなり多いです。
天皇杯 2013.08
この生活で何が一番厳しかったか?と言えば、
大学生という、いわゆるフリーターで時間がたくさんある自由な4年間の中で犠牲にするものが多いということでしょう。
【大学生時代のスケジュール】
上のグラフは僕が大学生の時の平日スケジュールです。
※寮生活、1~3年時。
朝7時に起きてそこから朝体操やら、近所の朝掃除などチームで活動。
寮では昼食と月曜日はご飯が出なかったため自炊や外食。
点呼(寮生全員参加)は平日22時、休日20時。日曜日だけ点呼無し。
サッカー部の休みは基本月曜日。
チームの練習は2時間+自主練で1時間。
毎週末はリーグ戦。
休みの月曜日も時間を作って自主練。
バイト禁止。
車、バイク禁止。
パーマ、髪染め禁止。
現在の上武大学サッカー部のルールは少し変わって、緩くなったり、厳しくなったりの項目はあります。
「なんでこんなに自由の少ない生活でやっていけるの?」
と聞かれたら、「サッカー好きだから。」としか答えようがないです。
本当にサッカー好きじゃないとできない生活です。(笑)
友達と遊ぶ時間はほとんど無し。
それでも、好きなサッカーがしたい、プロになりたい、指導者になりたい等、各々理由があって続けています。
「サッカーなんて大学行ってまでして何になるの?」と思う人もいますが、この年代が一番教わるもの、経験することが多かったし大きかったです。少なくとも僕はそうです。
これはやった人にしか分からないです。
大学生、しかも寮生活ということで、ここでは書けない事はたくさんあります。(笑)
そういう色んな経験もしたから、僕は大学サッカー4年間をやりきった人に最大のリスペクトがあります。
入学で全国から集まっては、卒業でまた散らばる。
けど今でもこういう交流ができるのも、4年間共にした同志の集まりだからでしょう。
オーストラリアに行く前 2016.01