とことんウザいバングラデシュ人。
バングラデシュに来て、一人になることが少ない。
というよりほとんどない。
それは、チームで集団行動をしているから。寮に住んでいるから。というのも関係している。
静かで落ち着ける時間なんてこの生活では皆無。
部屋にはチームの誰かが頻繁に来るし、遠慮無くベッドに腰掛ける。(おいおい、そのズボンでさっき外のベンチ座ってたよな・・・)
パソコンやスマホをいじってると覗いてくるし、話かけてくるから本なんか読めやしない。鬱陶しい。
邪魔されたくなく、鍵をかける。
けど、壁は全く防音しない。外での会話、叫び声、クラクション、音楽、イスラム教徒のお祈りが四六時中聞こえてくる。
全く一人にさせてくれない。
外に出ようものならもっと騒がしい。
“喧騒”というワードがしっくりくる、バングラデシュの首都ダッカ
仕事で上手くいかない時、落ち込んでいる時、一人になりたい時間は誰しもある。
だが、それを許さないのがここでの生活。
毎日部屋に来る、練習生のOzil(元ドイツ代表のメスト・エジルに似ていることからこのニックネーム)
バングラデシュ人は写真大好き。「一緒に撮ろう!」と言って、こっちに撮影を任せてくる行為にも驚かなくなった。←試合会場でサポーターもこの技出してくる。
そんなストレスが溜まってしまいそうな生活だが、このウザさに元気をもらえることがある。
こっちが何かに悩んでいたり、誰とも話したくなくても、しきりに声をかけてくるバングラデシュ人。
「少しは気使って感じてくれ!しつこいわ!!」っと言いそうになるが、そのパワーも無駄になるから黙る。
聞こえないフリをしたら倍以上の声で話しかけてくる。わざわざ隣に来て声をかけてくる。
彼らはそっとしてあげるというのを知らない。
イライラする。
が、
だんだんこれもバカバカしくなって、「お前らとことんウザいわ!」っとそのうち笑けてくる。
最終的には元気を貰う。
不思議なことに、ウザさも突き詰めれば人を幸せにする。(笑)
とことんウザいバングラデシュ人。
嫌いじゃない。