永田羽竜の誰得ブログ

~未来のアジア経済大国「バングラデシュ」にいる日本人プロサッカー選手のブログ~

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なぜバングラデシュカレーはおいしいのか?

 
バングラデシュカレーはなぜ毎日食べても飽きないのか。
その中毒性と旨味に惹かれてこの度記事にしてみました―

 

 

 

僕の寮(サッカークラブ)では、毎日カレーが出ます。

1日2食(昼、夜)は必ずカレーです。

f:id:uryu19:20190517183338j:image寮のビーフカレー

 

バングラデシュに来て間もない頃は、「カレーの毎日はきついよ・・・」と思ったり、毎朝5時にはお腹が燃えてトイレから出れないような日々を送っていました。
それらがかなりのストレスでしたね。
 
食べる量が減るため、体重は5キロほど落ち、体調も良くない。
毎日食事の時間が憂鬱でした。
 
食事って楽しいものなのに・・・
外食しようとしても寮の周りはカレー屋台ばかりなので、それなりのクオリティーがある他国料理を求めるなら遠出するしかありませんでした。
首都ダッカの中心地は常にえげつない渋滞なのでタクシーでも最低1時間はかかります。

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近所の屋台f:id:uryu19:20190517183435j:image
近所の屋台2
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首都ダッカの道路

 

そんなバングラデシュ生活だったのですが、ある時を境に
バングラデシュカレーおいしい!」っと感じれるようになったのです。

f:id:uryu19:20190517183347j:plain寮のフィッシュカレー

 
 
それは、先月怪我して日本に1か月滞在した時訪れました、
「俺、ひょっとしたらバングラデシュカレー求めてるかも・・・」
無性に食べたくなりましたね。(笑)
 
あんなに嫌だったのに、色んな人に食生活を相談したのに、
今はこんなに食べたいんだなんて。(笑)
 
離れて初めて気づくってやつですね。
今は毎日食べれますし、食べたいです。
不思議と飽きないんです。
 
それは何故なのか?
 
今回、その秘密を僕が食べている寮のカレーで探ってみました。
※各家庭やレストランによって多少異なると思います。ご了承下さい。

 

 

 

バングラデシュカレーのスパイス

このスパイスたちがクセにさせる中心物ですね。

ほとんどのカレーはこれらを組み合わせて作ります 。
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テスパタ(右)、シナモン(左)、カルダモン(下)
テスパタは、インド周辺の地域でカレーなどを作る際に使われているスパイスですが、日本では手に入りにくいため、使い方も効果もよく似ているローリエというスパイスを代用されたりします。(日本のレストランで)
 
スパイスの分量は人それぞれで、美味しくハマってしまう味が出せかどうかですね。
香辛料の入れる順番、タイミング、火力はとても重要で、味も大きく変わってきます。
今回、コックと一緒に香辛料屋(ベンガル語でモシュラ ドカン)へ行って、各香辛料の金額まで調べたり、
作る工程を載せたかったのですが、なかなか練習のスケジュールと合わず断念しました。
なのでその辺はまた改めて書きたいと思います。
 
 
 

骨付き肉を骨ごと叩き切っている

バングラデシュのカレーは鶏肉も牛肉も山羊肉も鳩もアヒルも、骨付き肉を骨ごと叩き切って使うので、日本食のようにだし汁を使わなくても骨髄から出るエキスで美味しさが出ます。

f:id:uryu19:20190517183507j:image牛骨

f:id:uryu19:20190517183515j:plain鶏骨

 同じスパイスを使って作っても、カットした骨が入っていなければ、いまひとつやみつきになるバングラデシュカレーの味にはならないそうです。

 
 
 

化学調味料不使用のカレー

これも皆さんに知って頂きたい超重要ポイントなのですが、
バングラデシュカレーは化学調味料不使用なんです!!
 
バングラデシュの料理は基本、素材+塩+香辛料」だけです。
これのみでコクと旨味を出しています。
 
例えば、毎日食卓に出てくるダルスープ(日本の味噌汁にあたるもの)は、揚げ玉ねぎや揚げニンニクを入れて、こくを出したり、これからは熟して無いマンゴー(ベンガル語でカチャアム ※カチャは未熟、アムはマンゴーという意味)を入れ酸味を出したりします。
とても奥の深い味です。

f:id:uryu19:20190517183529j:image寮のダルスープ

 

 

 

バングラデシュカレーはサラッとしている

バングラデシュカレーは水分が多く、サラッとしています。
非常に食べやすく、ぺろっといけます。
バングラデシュ人は右手でカレーとご飯を混ぜて食べるため、 食べやすいようにとサラッとしたカレーが作られるのです。
 
ちなみに、日本のバングラデシュレストランで出されるカレーの大半はドロッとしています。
理由は、私たちが食べる日本カレーはドロッとしているため、
その感覚の域を越えてしまうと受け入れられない可能性があるから、
料理人たちは「日本人好みの本場カレー」を作るそうです。
日本で食べる「本場カレー」は、実のところ日本化された「本場カレー」ということですね。
日本では、手で食べる習慣がないため、スプーンで食べても美味しいように、カレーはドロッとしたものが普及されたみたいです。
 
 
 

まとめ

バングラデシュカレーはどういったものなのか、少しはイメージできましたかね?

  • クセになるスパイス
  • 髄液たっぷりの旨味があるルー
  • 化学調味料無しの味付け
そしてバングラデシュカレーは水分が多く、サラッとしているため、毎日食べれるのだと思います。
 
もしインド亜大陸に来られた際は、
バングラデシュに寄って本場のバングラカレーを体験してみてはいかがでしょうか?